「神の武具を身に着ける 」 2022年8月7日エフェソ6:10-20

神の武具を身に着ける

202287日エフェソ6:10-20

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1,誰を相手にしているか。

 最近思うことは、本当に人生は戦いであるという事です。福音に生きるとは戦いです。本当に覚悟を決めないといけません。妥協しない強い戦いです。

パウロは「10:主により頼み、神の偉大な力によって強くなりなさい。」と今日も勧めます。福音は勝利、神はわたしたちをいつも勝利の行進に連ならせてくださるのです。世に勝ち抜き、誤魔化しや、誤解、支配的な権力に勝利する確信に立ちましょう。「10:最後に言う」と最後の言葉、遺言のように大切なことを語ります。

まず1112節で、パウロは敵、相手、戦いの相手はどんなものかを示します。1112節の部分を読んでみましょう。「12:支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊、13:邪悪な日」であると言います。原文のギリシャ語を見ますと「支配と権威に対抗する、暗闇の世界の支配者対抗する、悪の諸霊に対抗する11つの言葉の前に、前置詞アゲインストが3回使われています。強く抵抗する、対抗する、闘うという意味が強調されています。

 彼は伝道生活の中で、敵を見据え、深く思い巡らし、悪が何であるか、見極める鋭い洞察力を、示しています。

 パウロは激しく「アゲインスト」「反抗しています」私たちは世間の声に圧倒されて、敗北し、「言うべきことも言えないまま」世の悪越しさにいつも圧倒されているのではないでしょうか。教会は教会、世間の二元論で生きているのではないかと思います。神の言葉が世間に勝利する言葉であると確信をもてないまま中途半端で生きていないでしょうか。

ですから、パウロはこのような敵、悪の諸霊、闇の世の支配者、支配と権威に対抗するにはどうしても「信仰の武具」を身に着ける必要があることを示しています。武具によって世の知恵に勝利することができるのです。

当時のローマの軍隊のイメージを重ねています。彼が普段の生活の中で時々見ていた身近な姿を用いています。「11:悪魔の策略に対抗するために」必ず必要なこと、「12:すべてを成し遂げしっかりと立つ」ためには、必ず必要なものでした。武具がないと萎れて、打ち負かされてしまうのです。皆さんは、萎れていませんか?敗れそうになっていませんか?

 「10:帯」です。「10:真理の帯を腰に締める」帯をしっかり締めていないと身に着けているものは締まりがなくなります。帯をしっかり締めているとどこが緩んでも戦うことができます。「真理の帯を固く締めておく」のです。真理をしっかり持ちなさい!さらに14:正義を胸当てとして着ける」のです。「胸当て」は心臓を守ります。肺を守ります。心臓を射抜かれ、心臓を刺されたら死に至ります。安倍首相も弾丸は心臓に至りました。あれはほぼ即死でしょう。「正義の胸当て」をしっかりつけるように命じています。皆さんはどうでしょうか。撃ち抜かれて、ぐったりしていませんか?簡単に刺し貫かれない正義を身に着けることです。

 さらに15:履物」です。よれよれの靴では戦えません。泥沼に耐え、石や悪路にも耐え、しかも自分の足に合ったものであることが大切です。登山には登山靴、陸上競技にはそれにあった「靴」が必要なのです。人生の砂漠で歩くには強く、自分サイズの靴が必要なのです。15:この靴は平和の福音を告げる準備」です。「平和を語る準備」は出来ています?この質問があったら聖書のこの個所を引用しよう。こんな性格の人ならこのような聖書を適応して説明しよう。こんなことを聞いてくるだろうから、これを調べておこうと準備し方策を練って対応するのです。

 さらに16:信仰という盾」です。「悪い者の火の矢をくい止める。」防御をしっかりしていないと、簡単に殺される。火炎瓶を防ぐ、機動隊の盾です。強い盾でないとすぐ破られrます。「17:兜」です。ヘルメットを被る。「17:救いのヘルメット」をしっかり被る。頭をヤラレルトと脳にまで及びます。野球選手もヘルメットを被ってビンボールに備えます。最近はあごのガード付きのヘルメットもあります。17:霊の剣、すなわち神の言葉をしっかり取る」のです。神の言葉を覚える、神の言葉を朝昼夜と身近に感じるようにする。「デイリーブレッド:日ごとの糧」を取るようにするのです。スカスカの武具では敵とは戦えないと心得ておくべきです。神の武器が全身を包む、神の言葉が我々を守ります。

 そして最後にパウロは祈りを求めています。1820節です。そこを見てみましょう。

 「18:どんなときにも霊に助けられて祈りなさい。」「18:絶えず目を覚まして根気よく祈りなさい。」「19:福音の神秘を大胆に示すことができるように私のために祈って下さい。」「20:語るべきことは大胆に語れるように祈ってください。」と懇願します。

 聖霊がいなければ戦いはできない。聖霊の堅実な内住が大切です。目を覚まして、根気強く、忍耐深くなければ打倒されます。若い時に比べ忍耐深くなったと実感します。苦難は忍耐を与えます。福音の神秘を大胆に示す」「語るべきことを大胆にかたること」です。自分の内側で燃える日のように聖霊が燃え盛る時に語るべき言葉が創造され、何物も恐れない告白に繋がるのです。

 

祈り:主よ、語るべき言葉を語り、為すべきことをなして生きることができるように私たちを導いて下さい。福音を身に着け、発する言葉も、行う行為も、日常の所作も、一刻一刻があなたのものとなるように日々を送らせてください。聖化へと導く主イエスキリストのみ名で祈ります。